用途で変わる防犯カメラの主なタイプとサイズ!
ドーム型カメラ
ドーム型カメラは、その名の通り、半球形のドームケースに収められたカメラです。
一般的なドーム型カメラの直径は約4~6インチ(約10~15センチメートル)で、屋内外の両方で利用されます。
そのコンパクトなサイズとデザインは装飾にもなじみやすいため、店舗やオフィスビルに適しています。
壁や天井に設置するため圧迫感が少なく、景観を考慮し監視カメラを目立たせたくない場合に適しています。
また、広範囲を撮影できる点、外側からは撮影範囲がわかりにくい点もメリットです。どこを撮影しているか分かりにくいので設置するだけで犯罪抑止効果が見込めます。
バレット型カメラ
バレット型カメラは、長さが特徴的な筒形のデザインをしており、一般的に屋外での使用に適しています。
サイズは様々で、小さいものでは長さが約5インチ(約12.7センチメートル)、大きいものでは12インチ(約30センチメートル)以上に及ぶこともあります。
バレット型カメラは、長距離の視野が必要な場合や、特定の方向を監視したい場合に適しています。
ハウジングが一体型になっているので雨やほこりなどの汚れを防げるため、屋外用監視カメラとして利用されるケースが多くなっています。
小型のバレットタイプもあり、室内で利用しやすい商品もあります。
PTZカメラ
PTZカメラは、パン(水平回転)、チルト(垂直回転)、ズーム(拡大/縮小)の機能を備えており、操作して広範囲を監視することができます。
これらのカメラは比較的大きく、直径が約7~10インチ(約18~25センチメートル)、高さが約6~9インチ(約15~23センチメートル)のものが一般的です。
PTZカメラは、広いエリアの監視や、特定の対象物を詳細に追跡する必要がある場合に理想的です。
常に映像を監視・操作できる場合では、リアルタイムで必要に応じて操作できる点が特徴的です。
常に同じ範囲を撮影する固定カメラとの併用をすることで効果的な監視が可能です。
ダミーカメラ
ダミー防犯カメラの主な目的としては、威嚇効果による防犯対策です。
屋内に設置する際は、「ドーム型カメラ」、屋外は「パレット型カメラ」が一般的です。
通常の防犯カメラと併設してダミーカメラを使用することで、設置場所全体の威嚇効果を高めます。
防犯カメラの設置前に検討すべき3つのこと!
防犯カメラを選ぶ際は、カメラのサイズだけでなく、以下の点も考慮する必要があります。
設置場所と目的
設置する場所によっても、防犯カメラの選び方は変わります。
例えば、屋外に設置する場合は、気候や環境の影響を受けやすくなります。防犯カメラは精密機器だけに、風雨や塩害などで故障する恐れもあります。
屋外設置を検討中であれば、防水・防塵機能などを備えた耐久性の高いバレットタイプがお勧めです。
一方、屋内設置を想定しており、カメラ本体の目立ちにくさを重視したい場合は、ドームカメラがおすすめです。
夜間に稼働させる場合は、暗い場所の撮影が可能な赤外線機能が搭載されたものを選ぶと良いでしょう。
監視範囲と解像度
防犯カメラの種類、搭載レンズによって、その撮影範囲は違います。
撮影する範囲を把握せずに設置してしまうと、結果的に撮影範囲が狭かったり、対象物が小さすぎたりと、せっかく防犯カメラを取り付けた意味がありません。
こうしたことがないように、用途と撮影範囲が適した防犯カメラを設置することがポイントです。
基本的に屋内には近距離用のドームタイプ、屋外向けには長距離用のタイプのバレットタイプが多く用いられます。
後は夜間の状況を確認し、夜間でも明るいか、暗いのかを把握し、暗視タイプや赤外線投光機能の必要性の有無も確認しましょう。
個人的には最近の防犯カメラは画質が良くなってきているので、広い範囲が撮影できる広角レンズ搭載のの防犯カメラであればどのようなタイプでもOKだと考えます。
環境条件
屋外に設置する防犯カメラは、悪天候にさらされるため、耐候性と防水性が不可欠です。
IPカメラの防水性能はIPコードで示され、IP66以上の評価が望ましいです。
どこにでも設置できるのであれば、直接雨がかかりにくい場所や直射日光を防げる軒下や屋根がある場所に設置することで防犯カメラの寿命も伸ばすことができます。
まとめ
防犯カメラにはさまざまな種類があるため、利用シーンや利用目的、使える予算や設置できる台数・スペースなどのさまざまな要素を考慮して適したものを選ぶ必要があります。小さなドーム型カメラから大きなPTZカメラまで、目的に応じて最適なカメラを選択することが重要です。
①大きく分けて、ドーム型、バレット型、PTZ型がある(PTZはドーム型の場合が多い)
②屋外か、屋内か、景観や設置しようとする場所の環境はどうか
③対象までの距離はどうか?夜間の事も忘れずに!
④屋外の場合には雨がかかるのかどうか。防水、防塵構造のカメラがお勧め。
防犯カメラの選択と設置は、財産と安全を守る上で欠かせない投資であり、適切なカメラを選ぶことが成功の鍵となります。
最近の防犯カメラは屋内外で利用可能、夜間も利用可能、という優れた商品も多いので、設置場所によってどのような映像が見れるのか?を事前に確認しながら設置場所を検討しましょう。
この記事の制作者
粂井 友和
システム警備を提供して20年以上、お悩みを解決したお客様5,000件以上のSATで責任者を務めています。
防犯カメラや防犯センサーなどを活用した防犯システムを、様々な状況に適した形でご提案します。
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