「防犯カメラ」と「監視カメラ」の目的の違いを解説!

防犯カメラの目的!

主に犯罪の抑止と証拠収集を目的として設置されるカメラです。

不審者の侵入や盗難などの犯罪行為を検知し、映像記録を残すことで、後の警察への報告や犯人特定に役立てることができます。

通常、防犯カメラは高解像度で顔認識が可能なものが選ばれ、暗視機能や動体検知機能を備えていることが一般的です。

監視カメラの目的!

施設内の安全管理や業務の監視を目的として設置されるカメラです。

人の流れの把握、機械の稼働状況の確認、作業の適切さの確認など、企業の運営に関わる多様な用途で活用されます。

監視カメラは、リアルタイムでの監視が主な目的であるため、映像のクオリティよりも広範囲をカバーできることや、連続して長時間録画が可能であることが重視されます。

防犯カメラと監視カメラの3つの違いを解説!

1.目的

上述したように、防犯カメラは主に犯罪の防止や抑止を目的としており、特に店舗やオフィスなどに設置されることが多いです。

一方、監視カメラは事故や事件が起きた際に、該当する時刻の証拠映像を振り返ることを目的として活用されます。

2.機能

防犯カメラは高解像度や暗視機能、動体検知機能を備えることが多く、犯罪行為をいち早く検知し、証拠を収集するための機能が充実しています。

監視カメラは広範囲のカバレッジや長時間録画が可能であり、施設内の広いエリアを一度に監視することができます。

3.設置場所

防犯カメラは犯罪が発生しやすいエリアや重要な出入口に設置されることが多く、具体的には店舗の出入り口や金庫室、オフィスの入り口などが対象となります。

監視カメラは施設内の様々な場所に設置され、例えば生産ラインの監視や従業員の安全確認、顧客の動線管理など多岐にわたります。

企業が適切なカメラシステムを選択するための4つのポイント!

1.目的を明確にする

まず、カメラを設置する目的を明確にすることが重要です。

防犯対策が主目的なのか、それとも業務の監視が主目的なのかをはっきりさせることで、どのタイプのカメラが適しているかを判断することができます。

2.必要な機能を選定する

必要な機能を考慮し、適切なカメラを選択します。

例えば、夜間にも監視が必要な場合は暗視機能があるか、高解像度での撮影が必要な場合は必要な解像度があるかなど、必要な機能を持つカメラを選ぶことが重要です。

3.目的を達成できる設置場所を確認する

カメラを設置する場所によって、適切なカメラの種類が異なります。

防犯カメラであれば出入口や重要エリア、監視カメラであれば広範囲をカバーする必要のある場所など、目的を達成できる設置場所を事前に決定し、それに適したカメラを選びます。

設置場所が確保できない場合は、よるハイグレードなカメラにする必要が生じる場合があります。

4.費用について正しく理解する

防犯カメラと監視カメラの導入にはそれぞれコストがかかります。

予算に合わせて最適なシステムを構築するために必要な機能や性能を見極め、コストパフォーマンスを考慮しつつ、必要な機能を持つカメラを選びましょう。

まとめ

厳密な話をすると、「防犯カメラ」と「監視カメラ」は、それぞれ異なる目的と機能を持っていますが、「防犯カメラ」と「監視カメラ」という単語は意味を混同して使われていることが多いです。

重要なことは、目的を明確にし、必要な機能を選定し、事前に設置場所の検討を行い、費用について正しく理解することです。

もう一つ企業が設置する際に重要なことは、カメラに映る可能性がある社員に設置することを理解してもらうことです。

「監視」という言葉を使うと本来の目的が全く違うものであっても、「私たちを監視する目的なのかな?」という不信感を抱かれる可能性があります。

SATでは、「監視」と「防犯」両方の目的を同時に達成するカメラの設置・運用も行っていますので、社員がカメラに映る事実はしっかりと伝えながらも、「監視」よりも「防犯」という言葉を使った方がカメラの設置に対する理解を得やすいでしょう。

この記事の制作者

粂井 友和

システム警備を提供して20年以上、お悩みを解決したお客様5,000件以上のSATで責任者を務めています。

防犯カメラや防犯センサーなどを活用した防犯システムを、様々な状況に適した形でご提案します。

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