
128GBで動画は何時間録画できる?防犯カメラ・ドラレコ・スマホを正しく比較して徹底解説
「128GBでどれくらい録画できるのか?」は、防犯カメラを検討する企業・店舗オーナーにとって非常に重要なポイントです。しかし、インターネット上には古い情報や誤解を生む数値も多く、用途によって録画時間が大きく異なることが理解されていないケースも少なくありません。
今回の記事は、事前のファクトチェック結果を踏まえ、防犯カメラ・ドラレコ・スマートフォンの録画時間をより正確かつ現実的な数値で再構築しています。特に、スマホの4K動画やドラレコのビットレートは誤った情報が広まりやすいため、最新の信頼できるデータを元に詳しく解説します。
「128GBでどれくらい録画できるのか」を正しく理解し、自社の防犯対策やデバイス選定に役立つ情報としてご活用ください。
目次
1. 128GBで録画時間が決まる仕組み
録画時間は「ビットレート」で決まる
動画の容量は、基本的にビットレート(1秒あたりに必要なデータ量)で決まります。ビットレートが高いほど高画質になりますが、同じ128GBでも録画できる時間は短くなります。
H.265はH.264より最大約2倍効率的
ファクトチェックの結果、H.265はH.264に比べて最大50%のデータ削減が可能で、録画時間が1.3〜1.8倍(理論値で最大2倍)に伸びることが確認されています。
| 圧縮方式 | 特徴 | 録画時間の傾向 |
|---|---|---|
| H.265 | 高圧縮・高効率 | 長く録画できる |
| H.264 | 旧世代・広く普及 | H.265より短い |
2. 防犯カメラで128GB録画できる時間(再計算版)
防犯カメラは比較的低ビットレートで運用される
防犯カメラはドラレコやスマホに比べると、動きが少ない場面が多いため、必要なビットレートが低くなりがちです。また、H.265を使えば長時間録画が可能です。
| 解像度 | 録画時間(H.265) | 録画時間(H.264) |
|---|---|---|
| 4MP(2560×1440) | 70〜110時間 | 40〜60時間 |
| 1080p(2MP) | 110〜200時間 | 60〜100時間 |
| 720p | 150〜260時間 | 100〜150時間 |
メーカー公式データ(例:LILIN)では、H.265・1080pで200時間超を記録した事例もあり、この記事では実運用に近い数値を採用しています。
夜間は容量が増えるのは事実
ファクトチェックでは、夜間はノイズが増えるためビットレートが2〜3倍以上に増えるケースが確認されました。録画計画では、この夜間増加を必ず考慮する必要があります。
3. ドラレコの録画時間(ビットレートは防犯カメラの5〜20倍)
ドラレコは非常に高ビットレートで録画される
ファクトチェックの結果、ドラレコは25〜50Mbps前後が一般的で、防犯カメラ(2.5〜5Mbps)と比較すると5〜20倍高いことが確認されました。
| 画質 | 一般的なビットレート | 録画時間の目安 |
|---|---|---|
| 4K | 35〜50Mbps | 6〜10時間 |
| 1080p | 15〜25Mbps | 12〜20時間 |
| 720p | 10〜15Mbps | 18〜30時間 |
「防犯カメラより2~3倍」ではなく「5〜20倍」が正しい
以前の表現は過小評価であり、実際にはドラレコは非常にデータ量が多いデバイスであることが分かります。
4. スマートフォンの録画時間(4K 60fps は最大 5時間以上録画可能)
ファクトチェックにより、これまで一般的に言われていた「700MB/分」は実態と異なり、実際は400〜525MB/分がスマホの主流であることが分かりました。
| 撮影モード | 1分あたり容量 | 128GBで録画できる時間 |
|---|---|---|
| 4K 60fps | 400〜525MB | 約4〜5.3時間 |
| 4K 30fps | 250〜350MB | 約6〜8時間 |
| 1080p 60fps | 120〜150MB | 約14〜17時間 |
| 1080p 30fps | 70〜100MB | 約20〜30時間 |
4Kは容量が大きいが、以前思われていたほどではない
最新スマホの圧縮性能向上により、4Kでも以前より効率よく録画できることが確認されています。
5. 録画時間が変わる要因(修正版)
- 解像度が高いほど容量増加
- FPS(30fps → 60fpsで1.5〜2倍)
- 圧縮方式(H.265 ≫ H.264)
- 夜間ノイズにより容量が最大3倍増えることがある
- ドラレコは常に高ビットレート(防犯カメラの5〜20倍)
6. 録画時間を伸ばす実践設定
防犯カメラ用のおすすめ設定
- H.265を必ず使用
- FPSを20〜30fpsに調整する
- 動体検知録画を導入する
- 夜間ノイズ軽減(3DNRなど)を有効化
スマホ録画の節約設定
- 4K→1080pに落とすだけで容量は約1/3に
- HEVC(H.265)をオンにする
7. 128GBが適するケース・適さないケース
128GBが向いているケース
- 小規模オフィスの出入り監視
- 店舗の1週間程度の監視
- 着替え室や倉庫など、人の出入りが少ない場所
向かないケース
- 30日以上の録画を残したい
- 人通りが激しい場所の監視
- 4Kの高画質で長期間残したい場合
8. 用途別:128GBの比較表(修正版)
| 用途 | 録画時間の目安 | 適性 |
|---|---|---|
| 防犯カメラ(H.265) | 約110〜200時間 | ◎ 最適 |
| 防犯カメラ(H.264) | 約60〜100時間 | ○ 問題なし |
| ドラレコ(1080p) | 約12〜20時間 | ○ ループ録画で十分 |
| スマホ(4K 60fps) | 約4〜5時間 | △ 長時間撮影は不向き |
| スマホ(1080p) | 約14〜30時間 | ◎ 一般用途に十分 |
9. よくある質問(Q&A)
Q1. 防犯カメラで128GBだと何日録画できますか?
1080p・H.265なら約5〜8日が一般的です。夜間の容量増加があるため、実際は少し短くなる場合があります。
Q2. 128GBのSDカードはどのカメラでも使えますか?
対応容量は機種によって異なります。購入前に必ずメーカー仕様を確認してください。
Q3. スマホの4K録画はどれくらい撮れますか?
最新の圧縮方式では約4〜5時間録画できます。従来より効率化されています。
Q4. ドラレコの容量不足を避けるには?
ループ録画を利用すれば問題ありません。事故時の保護設定が正しく機能するか確認が必要です。
Q5. SDカードはどれくらいで交換すべき?
書き込みが多いため、半年〜1年での交換が推奨されます。



