防犯カメラの録画時間は、録画装置のストレージ容量に大きく依存します。

本記事では、例として法人向けに128GBのストレージを持つ防犯カメラの録画時間について解説し、録画時間を最適化する方法を提案します。

防犯カメラの録画時間に影響を与える要因

解像度とフレームレート

カメラの解像度(映像の大きさ)とフレームレート(コマ数)が高いほど、1秒あたりに生成されるデータ量が多くなり、録画時間は短くなります。

一般的に、高解像度の映像を長時間録画するには、より大きなストレージ容量が必要となってきます。

圧縮方式

基本的に映像データを保存する際は、動画データは容量が大きいためデータを圧縮して保存します。

映像データの圧縮方式によっても、録画時間は大きく変わります

例えば、H.264やH.265といった効率的な圧縮方式を使用すると、データサイズを小さく抑えることができ、録画時間を延ばすことが可能です。

圧縮方式の違いにより録画データの保存期間が変わりますので、高画質な映像を長期間保存しておきたい場合は圧縮方式はとても重要になります。購入前に圧縮方式を確認してから購入するようにしましょう。

映像の内容

映像の内容によってもデータサイズは変動します。

動きの多いシーンや複雑な背景を持つ映像は、より多くのデータを生成するため、録画時間が短くなりがちです。

128GBの防犯カメラの録画時間の目安

ではここで128GBの容量についてのお話ですが、上記も踏まえたうえで目安として捉えて下さい。

カメラの設置台数や解像度・フレームレート、圧縮方式によっても大きく変わりますが、基本的には画質を抑えたHD画質での録画時間は1GB≒1時間程度で考えるとわかりやすいかと思います。例えば128GBのマイクロSDカードを使うと、128時間、約5日ほど録画ができます。

しかしながらこれが答えか?と言われるとそうでもありません。

実は先程から述べているように、カメラの画質や画素数、記録レート、圧縮方式や映像の動きと言った様々なものが関係してきます

よってこの回答はあくまでも「一般的に」という認識で捉えて下さい。

録画時間の最適化方法

解像度とフレームレートの調整

必要以上に高い解像度やフレームレートを設定している場合は、これらを適切なレベルに下げることで、録画時間を延ばすことができます。

効率的な圧縮方式の選択

H.265などの効率的な圧縮方式を選択することで、データサイズを小さく抑え、録画時間を延ばすことができます。

モーション検知録画の活用

モーション検知機能とは防犯カメラ映像の中で動きがあった際に検知する機能です。

一般的に録画時間は長ければ長いほど良いという方がほとんどです。そんな時にはこのモーション機能を利用することで解決ができます。

モーション検知機能の最大のメリットはハードディスクなどストレージの節約です。画面に動きがあった時に録画するので、必要な時しか録画機能を使いません。そのため普段、あまり動きがないような場所であればモーション検知機能を活用するメリットは大きいと言えます。

ストレージ容量の拡張

ストレージ容量が不足している場合は、追加のストレージを導入することで、録画時間を延ばすことができます。

追加が出来ないタイプの商品もありますのでそれぞれ確認が必要かと思います。

まとめ

128GBの防犯カメラの録画時間は、カメラの設定や映像の内容によって大きく変わります

個人的に思う事は、やはり大は小を兼ねるという事です。

一昔前まではSDカードであれば4GBとか8GBが主流でしたし、固定ストレージの防犯カメラであれば256GBであれば大きなHDとして捉えた時期もありました。

それらの容量の中で各メーカーさんがしのぎを削り、以下に映像を長期で残すのかという技術を開発してこられたように思います。

昔のように容量を大きくする事での大きな価格差も無くなってきていますので、気になる方は出来るだけ大きな容量を搭載しておくことをお勧めします。

あくまでも防犯カメラの本領発揮をするときは、何かあった時です。何かあった事が数日後に判明することもあります。長期保存に越したことはありません。

今回のまとめとして防犯カメラの録画に対し、影響する内容を把握しておきましょう

①防犯カメラ本体の画素数

②録画映像の画質

③記録レート

④防犯カメラ映像が捉える映像の動き

⑤圧縮方式

⑥防犯カメラの台数

録画時間を最適化するためには、解像度やフレームレートの調整、効率的な圧縮方式の選択、モーション検知録画の活用など最適な設定にて運用してください。