防犯カメラは、私有財産の保護や犯罪の予防、証拠収集、マーケティング、業務改善など、さまざまな用途で利用されています。

現代のテクノロジーの進歩により、様々な種類の防犯カメラが開発され、それぞれ特定のニーズに合わせた機能を提供しています。

この記事では、現在利用可能な主要な防犯カメラの種類とその用途について解説します。

固定カメラはどんな用途に向いている?

固定カメラは、一定の方向を向いたままで固定されているカメラです。見た目にも一目で防犯カメラと分かりやすい形状をしています。

このタイプのカメラは、特定のエリアを常に監視するのに向き、威嚇効果が期待できます。またレンズの交換ができるタイプであれば、1点を集中的に監視するのにも効果的で出入口やロビーなど出入口付近のセキュリティ監視目的でよく使用されます。

屋外に設置する場合にはカメラハウジングを別途準備して収納したうえで設置する必要があったり、取付用の金具が別途必要な場合があります。

最近は屋内でも屋外でも夜間でも設置できる固定カメラが多くなってきています。

ドームカメラはどんな用途に向いている?

ドームカメラは、屋内および屋外で幅広い用途に使用されます。

その球形のデザインは、カメラの向きを分からなくし、犯罪抑止効果を高めます。

景観を損ねずに防犯カメラを設置したいというような場合に多く設置します。

飲食店などのサービス業などはこういったドームカメラを設置する場合も多くあります。

PTZ(パン・チルト・ズーム)カメラはどんな用途に向いている?

PTZカメラは、遠隔操作で水平方向(パン)、垂直方向(チルト)、およびズーム(ズーム)が可能なカメラです。これにより、広い範囲を監視したり、特定の対象を拡大して確認したり動かせることが特徴です。

PTZドーム型のタイプが主流で、自由にレンズを動かせるのが大きな特長で、カメラ一台で複数のタスクを指示することができるため、人による目視確認や見回り業務をカメラで代替することができます。

動かすこともできますが、あくまでも撮影できていない場所についての記録は出来ませんので、365度が常に見えて録画できているわけではありません。

最近では1台で360度見渡せる全方位カメラも発売されています。

ワイヤレスカメラはどんな用途に向いている?

ワイヤレスカメラは、有線接続を必要とせず、Wi-Fiやその他のワイヤレス技術を使用してデータを送信するカメラです。ケーブルを引く必要がないため、設置が簡単であり、場所を選ばない柔軟性があります。

建物や障害物の影響次第で通信に影響を受ける可能性があるので事前確認必須です。

とにかく簡単に設置したい、配線が出来ないなどの場合にはワイヤレスカメラは適しています。

赤外線/ナイトビジョンカメラはどんな用途に向いている?

赤外線カメラは光源を得ることができない完全な暗闇でも撮影可能です。

設置場所として、屋外なら周囲に街灯がまったくない場所、屋内なら光が当たらない倉庫内などが挙げられます。

また、明所も暗所も撮影できるため、24時間連続の定点監視にも適したカメラです。

隠しカメラはどんな用途に向いている?

いたずら・犯罪の防止や何かしらの被害を受けた場合の証拠集めに使うのが本来の目的です。

悪用目的での隠し撮りは犯罪なので、本来の目的以外で使用するのは絶対にやめましょう。

無断で撮影した場合は、証拠としての撮影でも撮影相手に対するプライバシーの侵害などで問題になる可能性もあります。

ネットワーク/IPカメラはどんな用途に向いている?

ここまで色々と述べてきましたが、防犯カメラ自体の種類として大きく2つあり、アナログカメラとネットワークカメラに分類されます。

アナログカメラは、同軸ケーブルでカメラとモニターを直接接続することで映像を確認できます。カメラから送られたデータはHDDレコーダーなどの録画機器に記録・保存されます。

また、同軸ケーブルで映像を伝送するため、視聴時にネット環境に左右されることがありません。

一方で、カメラ本体のほかにモニターやHDDレコーダーの設置や、カメラごとに配線工事が必要となります。

ネットワークカメラは、LAN配線でカメラとモニターをインターネット経由で接続するタイプの防犯カメラです。IPカメラとも呼ばれています。ネット環境が一般的になってきた現代では、ネットワークカメラがかなり普及し主流になってきています。

また、映像も録画もすべて高品質で映ことが可能で最近のAI搭載などのモデルはほぼネットワークカメラです。

アナログカメラもネットワークカメラも、今まで説明してきたカメラの種類はほぼラインナップされています

まとめ

防犯カメラは、用途・目的に合わせてカメラの種類を選択することがセキュリティと監視の効果的な運用を確保するための鍵となります。

各種類のカメラは特定の用途に特化しており、それぞれの特性を理解することで、効果的な監視システムの構築が可能になります。

①種類がたくさんあり、目的に応じたタイプを選択する

②予算に応じて機種やタイプを選ぶ事も必要

③それぞれのカメラを混在させて利用できる場合もあり

迷ったらプロに相談するのがよいかもしれません!