防犯カメラの耐用年数はどれくらい?と疑問に思われているかたも多くいらっしゃると思います。

一般的に、防犯カメラの耐用年数は5年から10年とされていますが、これはあくまで目安であり、実際には様々な要因が影響します。

故障には修理が必要で、費用面などで心配事が増えてしまいます。故障した場合の早期解決などもできるような知識と仕組みも必要です。

本記事では、設置場所や使用方法に応じた防犯カメラの耐用年数について詳しく探り、長期的な使用における考慮点を明らかにします。

耐用年数は設置場所に影響を受ける!

設置場所が屋内の場合

屋内で使用される防犯カメラは、直射日光、雨、風などの外部環境から守られているため、一般的に耐用年数が長くなりことが予想されます。

しかし、室内環境にも色々な場所があり、室温の高低、湿度の高低、更には埃などが溜まりやすい場所などがあります。

適切な温度と湿度管理がされている環境では、耐用年数の上限に近い長期間の使用が期待できますがなかなか現実として、こういった管理は難しいと思われます。

設置場所が屋外の場合

屋外に設置される防犯カメラは、厳しい気象条件に晒されるため、屋内設置のカメラに比べて耐用年数が短くなる傾向にあります。

特に、防水・防塵機能が必要となり、これらの機能は経年劣化しますので、カメラの性能が低下する可能性がより高くなります。

SAT営業窓口
粂井 友和

定期的なメンテナンスと本体の掃除が耐用年数を延ばす鍵となります。

耐用年数は使用方法に影響を受ける!

常時録画で使用の場合

一般的に24時間365日、常時録画を行う防犯カメラは、365日電源を供給し続けなければならない為に、カメラに付属する電源供給装置の耐久性にも注意が必要です。

24時間作動をさせる為の設計がされている商品が多くありますが、そうではない商品もある事は理解しておきましょう。

連続運用による発熱や、落雷等による突発的な電源断は、特に電子部品に負荷をかけ、耐用年数を縮める原因となります。

最近のクラウド常時録画タイプ、バックアップ、UPSなどの解決対応策は様々有りますがここではよくある内容を検証としますのでよろしくお願いします。

24時間のイメージ

動体検知録画で使用の場合

動体が検知された際にのみ録画を行うカメラは、常時録画を行うカメラに比べて動作回数が少ないため、理論上はより長い耐用年数が期待できます。

しかし、前述したように24時間電源供給をしなければならないのに変わりはありませんので、故障対策として動体検知録画を使用するというのはお勧めではありません。

逆に検知機能自体の故障や誤作動が発生する可能性も考慮する必要があります。

他に耐用年数に影響する要因!

技術の進歩が影響

防犯カメラの技術は日進月歩で進化しています。

特に最新機種を導入した場合にありがちなのは、物理的な故障が原因でなくても、既存のカメラを最新のファームウェアに更新する必要が生じることがあります。

最近のスマートフォンと一緒で、アップデートすると見えるようになったなんてことも多いです。最先端モデルほどこのようなファームウェアに関するアップデートには注意が必要です。

交通とネットワーク

メンテナンスとアップデートが影響

一般的ななメンテナンスと上記のようなソフトウェアのアップデートは、防犯カメラの性能を維持し、耐用年数を延ばす上で重要です。

特にメンテナンスが重要となってくるのですが、防犯カメラの設置工事の際に関わる動作不良の原因はたくさんあり、一部ご紹介します。

施工工事の不良、配線の選定ミス、接触部分の施工不良、防水工事の忘れ、設定ミス、電源容量の不足、ネットワーク構築のミス、落下防止の未施工、など一般の方では知らないような不良を誘発する原因が山ほどあります。

上記の部分は年数が経過すると劣化する内容がほとんどで、メンテナンスが必要な事がお分かりかと思います。

まとめ

防犯カメラの耐用年数は、その設置場所や使用方法、さらにはメンテナンスの有無など多くの要因がある事をご理解ください。

私が見てきた中で最も多いのが『本人が故障に気づいていない』という事です。

何もなかった時には活躍の場がない防犯カメラ、長期的な使用を考慮する場合、単に耐用年数だけでなく、将来の技術進歩に対応できる柔軟性や、定期的なメンテナンス、の容易さも考慮することが重要です。

一番言いたい事は、使用者による日常の動作確認なので、できれば防犯以外にも便利に日々使用することを願います。

①カメラ本体の故障

②カメラ付属装置の故障

③録画装置の故障

④ファームウェアなどソフトウェアに関する故障

⑤施工工事に起因する故障

⑥メンテナンス不足による故障

防犯カメラが作動しているかを日常の中で分かるようにする事

SAT営業窓口
粂井 友和

挙げればきりがない部分ではありますが、面倒な方はレンタルなどの選択でお任せするのも選択肢としては良いのではないかと思います。
防犯カメラの選択と設置にあたっては、これらの要素を総合的に評価し、最適なセキュリティシステムの構築を目指しましょう。

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この記事の制作者

粂井 友和

システム警備を提供して20年以上、お悩みを解決したお客様5,000件以上のSATで責任者を務めています。

防犯カメラや防犯センサーなどを活用した防犯システムを、様々な状況に適した形でご提案します。

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