防犯カメラの設置工事は、財産と安全を守る上で極めて重要なプロセスです。

適切な設置がなければ、防犯カメラシステムの効果は大幅に低下し、場合によってはセキュリティのリスクを高めることにもなりかねません。

この記事では、賃物件における防犯カメラの設置工事における重要なポイントと、成功への鍵となる要素について掘り下げていきます。

防犯カメラの設置計画

賃貸オフィスに防犯カメラを設置したいなら、まず管理会社に相談することをお勧めします。

最近では当たり前のように防犯カメラは設置されている物件が多いので問題はない事がほとんどだと思われますが、穴をあけたりする作業や、設置場所によっては事前に相談をしておいた方が無難です。

トラブルを避けるためにも、物件の所有者である大家さんや管理会社への相談をしておきましょう。

防犯カメラの種類と選択

カメラの形は大きく分けてボックス型』『バレット型』『ドーム型の3つがあります。さらに、防犯カメラ以外に周辺機器もそろえる必要があります。

室内に設置する場合は圧迫感の少ない『ドーム型』、屋外に設置する場合は耐久性の高い『ボックス型』『パレット型』など、賃貸物件の場合には物件の形状や景観などにも配慮し、用途や設置場所に合った形状や色のカメラを選ぶのが良いでしょう。

デザインなどが優れた物件などに景観の合わないカメラを設置してあるケースをよく見かけます。

もったいないなと感じます。

適切な設置位置の選定

カメラの設置位置と効果は直結します。

泥棒や空き巣への威嚇でもあるため、目に付きやすい場所に設置することが大切です。

ただし、破壊されてしまったり、向きを変えられては意味がないため、手が届くような場所(柵に登れば簡単に手が届くような場所を含む)に設置するのは避けましょう。

また、防犯カメラに映らない死角を通って建物内に侵入するケースが多い為、複数台のカメラを設置して、死角をカバーする必要があります。

監視したいエリア全体をカバーできる位置を選び、障害物による視界の遮断がないことを確認しましょう。

SAT営業窓口
粂井 友和

上記の対策が出来ない場所でもハンマーで叩いても壊れにくいカメラなどがあり対策は可能です!

配線と電源の確保

防犯カメラは、一般的に配線が必要なタイプが多いです。

電源供給用の配線や映像を伝送する配線、ネットワーク経由で見るLAN配線など様々な種類があります。

カメラに関わる配線は可能な限り目立たないようにましょう。

配線が切れたり、意図的に切られてしまっては防犯カメラの意味が無くなってしまいます。

また、屋外設置の際は天候や外部環境の影響を受けにくい屋外専用配線材料を選んで設置をする必要があります。

ここで注意しておきたいのは景観を損ねないような、隠蔽(配線を隠す)された配線を行うことだと思います。

綺麗な配線を行えな管理会社などとトラブルにはなりにくいと思います。

プライバシーの考慮

近年の防犯カメラは性能がよくなっていて、高画質映像の録画が可能になり、必要以上の情報が映り込む可能性があります。

所有する敷地外の細かな情報が映り込むケースも。映像で記録を残せて便利な一方、同時に適切なプライバシーへの配慮が求められます。

賃貸オフィスがお店などの場合、不特定多数の方が来店されたり、複数のテナントの共有部分など、監視カメラに不特定多数の方の顔が映り込むことになります。

万が一、撮影された映像データが漏洩したり、不特定多数の方が目にするインターネットなどに公開されたりされると、個人情報保護法違反となるだけでなく、損害賠償をされるリスクもつきまといます。

プライバシーについては別途詳しく述べますが、重要な部分になりますので憂慮すべきポイントのみ記載しておきます。

①必要に応じて行政で定められた手続きをを行わなければならない場合がある

②防犯カメラで記録していることを掲示をしておこう

③録画した映像の不正流出を防ぐための措置を講ずる

④設置する防犯カメラの撮影範囲を敷地の外に設定しないよう配慮する

⑤プライバシーマスク機能(映像にモザイクをかける)を利用し配慮する

⑥特に共用スペースなどが関わる場合には近隣トラブルにならない計画を

様々な内容を知っておくことが重要です。

プロフェッショナルによる設置

防犯カメラの設置は、専門的な知識と技術を要します。

特に、高度なシステムや複雑な配線が必要な場合には、プロフェッショナルによる設置を任せた方が無難です。

専門家であれは、最適なカメラの配置、配線の安全性、システムの効率的な運用、プライバシーの考慮についてアドバイスを提供できます。

又、防犯カメラには防犯だけでなく、防災や業務効率化にも使えます。

価格、安全性、用途など様々な角度からお客様にマッチしたシステムカメラをご提案可能です

気になる方はこちらから

メンテナンスとアップデート

設置後も、定期的なメンテナンスとシステムのアップデートが必要です。

賃貸物件ということで建物は借りているかもしれませんが、カメラや録画装置の機能を常に最適な状態に保つのはお客様自身が行う必要があります。

あらかじめ設置されている場合には管理会社などにお任せで良いかもしれませんが、新たに設置した場合には自らが行う必要があります。

賃貸物件の場合には『原状回復義務』がある事が多いです。カメラは長期間設置することが予想されます。

天井や壁の変色などよく見かけると思いますが、掃除しておけば防ぐことができます。

簡単ですが意外と大変です。

メンテナンスの中で『掃除』を怠らないように注意すればカメラの映像品質にも現状維持にも有効です。

まとめ

今や多くのお店や企業が防犯対策として監視カメラを取り付けています。

また、個人宅でも取り付ける人も増えているため、賃貸オフィスなどでも許可なく取り付けをしがちですが、あくまでも賃貸として借りているのであれば下記のポイントに注意してもらえれば色々なトラブルも防げるでしょう。

①管理会社に相談をしておきましょう

②物件の景観や環境にも配慮した機種選定を行うことで対策

③配線も景観を損ねないような隠蔽(隠した)配線を行おう。

④プライバシーの配慮を行おう

⑤経験豊富なプロに全てお任せもおススメ

⑥メンテナンスでも掃除は有効的

借りものに監視カメラを設置する際は、上記の事を踏まえたうえでカメラの設置をするようにしましょう。