防犯カメラの設置状況

東急電鉄の取り組み

東急電鉄では、2020年に全車両に防犯カメラを設置しました。

特に注目されているのは、蛍光灯と一体化した「IoTube」というシステムです。このシステムは、設置コストの削減と迅速な映像確認を可能にするために開発されました。

IoTubeは、車両内に死角を作らないよう千鳥配置されており、4G通信に対応しているためリアルタイムでの監視も可能です。

JR東日本の取り組み

JR東日本もまた、防犯カメラの設置を積極的に進めています。

新幹線や首都圏を走る在来線では、既に防犯カメラが整備されており、今後新造される全ての車両にも設置される予定です。

これにより、テロ対策や犯罪抑止が期待されています。

防犯カメラの効果

犯罪抑止効果

防犯カメラの設置により、犯罪の抑止効果が期待されています。

例えば、警視庁のデータによれば、東京都内で発生する痴漢の約45%が電車内で発生しています。

防犯カメラは、こうした犯罪を抑止する強力なツールとなります。

また、実際に犯罪が発生した場合には、映像が証拠となり犯人の特定や逮捕に役立ちます。

冤罪防止効果

混雑した電車内では、痴漢行為などの犯罪が発生した際に冤罪が発生するリスクもあります。

防犯カメラの映像は、冤罪を防ぐための重要な証拠となります。

実際に行為を行っていないことを証明するための映像としても利用されるため、公正な判断が求められる場面で大いに役立ちます。

トラブルの早期発見と対応

リアルタイムでの監視が可能な防犯カメラは、トラブルが発生した際の迅速な対応を可能にします。

司令所や乗務員が映像を確認することで、適切な対応が迅速に行われ、乗客の安全が確保されます。

今後の展望

国土交通省は、新造車両に防犯カメラの設置を義務化する方針を示しており、東京、大阪、名古屋の3大都市圏を中心に義務化が進められています。

これにより、全国的な防犯カメラの設置が一層進むことが期待されます​。

まとめ

電車内の防犯カメラ設置は、犯罪抑止、冤罪防止、トラブルの早期発見と対応において非常に重要な役割を果たしています。

今後もさらに設置が進むことで、より安全で安心な鉄道利用環境が整備されることが期待されます。

この記事の制作者

粂井 友和

システム警備を提供して20年以上、お悩みを解決したお客様5,000件以上のSATで責任者を務めています。

防犯カメラや防犯センサーなどを活用した防犯システムを、様々な状況に適した形でご提案します。

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