防犯カメラの導入は、企業のセキュリティを強化する上で非常に重要ですが、その運用には電気代がかかります。

この記事では、法人向けに防犯カメラの電気代を抑える方法について解説します。

防犯カメラの電力消費

カメラの種類と電力消費

防犯カメラの機器の種類によって様々ですが、同じように24時間電源を付けっぱなしにしている冷蔵庫や長時間使用するエアコン、テレビと比較しても電気の消費が少なくてすみます。

防犯カメラは基本的には電源を入れたままになりますが、防犯カメラ本体は電力消費量があまり大きくない為、電気代もあまりかからないという形となります。

夜間監視に利用する赤外線照射付防犯カメラなどもありますが、やはり比較的電力消費量は低く設計されているものがほとんどです。

録画装置の電力消費

防犯カメラシステムには、映像を記録するための録画装置が必要です。

モニターとレコーダーの消費電力は、それぞれ20W程度です。

これも結構電力消費量が大きいと思われがちですが、案外少なめだったりします。

設置台数によっても電力消費も変わってくる事もありますので事前に確認をしておきましょう。

電気代を抑える方法

エネルギー効率の高いカメラの選択

とはいえ、電気代は安い方が良いと思います。気になる場合にはエネルギー効率の良いカメラを選択することで、長期的に電気代を節約することが可能です。

省エネルギー性能に優れたカメラを選ぶことをお勧めします。

購入前に消費電力を確認するのが良いでしょう。

運用時間の最適化

カメラの運用時間を最適化することで、無駄な電力消費を抑えることができます。

例えば、人が出入りする時間のみ防犯カメラを稼働させるなどの工夫が考えられます。

ただし、家電製品全般に言える事ですが、極度の電源入り切りの回数が多いのもおススメできません。電源が立ち上がる時に電気の負荷が大きくかかることも知識として入れておきましょう。

映像の圧縮技術の活用

映像を圧縮して記録することで、録画装置の負荷を軽減し、電力消費を抑えることができます。

効率的な圧縮技術を活用することが大切になってきます。

ただし、この機能は切替をしながら使い分けるというものでもないので参考程度にして下さい。

ソーラーパネルの活用

屋外に設置する防犯カメラの場合、ソーラーパネルを併用することで、電気代を削減することができます。

家庭でも、事業所でもそうですが自然エネルギーを活用することで、環境にも優しい運用が可能です。

しかしながら、経験上、雨の日などには電力が取れないので、安定稼働をさせたいのであればお勧めはできません。

電気代の見積もりと管理

電気代の計算

電気代金が気になる方は、防犯カメラシステムを導入する際には、事前に電力消費量を確認し計算してみて下さい。

☆参考計算式☆

1ヶ月の電気料金 = 防犯カメラシステムの消費電力(W)÷1000×1ヶ月の使用時間(h)×1kWhあたりの電力料金単価

一般的には何百円というのが多いと思われます。

これにより、運用コストを正確に把握し、予算計画を立てることができます。

定期的なカメラシステムの監視

システムの運用中には、定期的に動作状況を監視しすることが重要です。

せっかく設置した防犯カメラも、故障していても電力消費はし続けます。

電気を消費しても、映像が映っていないというのは避けたいところです。自身で映像の確認を定期的に行う事をお勧めします。

まとめ

防犯カメラの運用において、電気代は重要なコストの一つです。

エネルギー効率の良いカメラの選択、運用時間の最適化、映像の圧縮技術の活用、ソーラーパネルの活用など、さまざまな方法で電気代を抑えることが可能です。

企業は、防犯カメラシステムの導入と運用にあたり、電気代の把握をしておくことは決して損はしません。エコな時代を過ごすためにも必要だと考えます。

ただし、多くの場合電気代が高いから設置をしないというケースはほとんどないように感じています。知らないより知っている方がよいと思いますのでぜひ参考にしてください。

①カメラやレコーダーの消費電力をチェックする

②電気代が気になる場合には、機種の選定段階から検討する必要がある

③消費を抑える方法は複数あるが、あくまでも劇的に変わるようなものではない

④設置する前に事前に計算することである程度の目安電気料金がわかるので把握しておこう