ソーラーの防犯カメラは、持続可能なセキュリティソリューションを求める消費者や企業にとって魅力的な選択肢となっています。

これらのカメラは、太陽光を利用して動作するため、電源がない場所でも設置が可能であり、環境に優しい選択肢としても注目されています。

しかし、ソーラー防犯カメラを選択し、設置する際には、いくつかの注意点を理解し、適切な対策を講じる必要があります。

この記事では、ソーラー防犯カメラの利点とともに、その注意点について詳しく掘り下げていきます。

ソーラー防犯カメラの4つのメリット

メリット1.防犯カメラが単体だけで稼働出来る

防犯カメラを稼働させるための最大の魅力は電源は太陽光発電によって補えるので、電池交換や新しい電源確保工事も必要ありません。

ソーラーパネルにもサイズや種類が豊富にあり、省スペースでも設置可能な製品や少し大きめのパネルなどを選択可能です。

短期間、電源がない場所に設置する場合に効果的な方法です。

メリット2.停電による影響がない

電源に接続しているカメラは落雷や停電が起きた際に故障してしまうおそれがあります。

しかし、ソーラー充電式防犯カメラは電源に接続しないため、停電による影響を受けにくくなります。

また、ソーラーで発電し、バッテリ充電する最新のタイプであれば停電の影響も受けず、非常に効果的に利用が見込めます。

メリット3.設置場所の制限が少ない

ソーラーパネルを搭載している防犯カメラは太陽光から電源を確保して動く仕組みです。

そのため、電源が近くにない場所でもカメラを設置することができます。

ソーラーパネルに日が当たるような場所であれば問題はありません。

メリット4.電気代がかからない

ソーラー充電式防犯カメラはカメラ自体が発電を行うため、電気代が発生しません。

電気代にかかるランニングコストを抑えられます。

5つの注意点と対策を知っておこう!

環境の影響を強く受ける

ソーラーパネルで確保できる発電量には天気が大きく関わってきます。晴天の日は問題なく、曇りの日でも太陽光を取り入れることはできます。晴天時は直射日光で発電し、曇天時は間接的に充満している日射により発電します。

ですが、やはり晴天時にくらべて曇天時の発電量は半分程度になります。加えて雨や雪の日、夜間などは満足できる発電量は確保できないといえます。

ソーラー式防犯カメラのデメリットは、日照時間の影響を受けるということです。また、屋外に設置していることから、パネルに汚れが溜まりやすく、カメラがうまく機能しないこともあります。故障の原因にもなるのでソーラーパネルの定期的なメンテナンスは必須です。

定期的なメンテナンスが必要

屋外に設置する際は、汚れが溜まりやすいため、定期的な清掃が必要となります。

①ソーラーパネル
ソーラーパネルが汚れていたり、雪や葉っぱなどが積もっていると充電ができなくなります。そのため、定期的な清掃が必要です。

②バッテリー交換
バッテリーは消耗品であり、定期的な交換が必要となります。充電の減りが速くなったら、交換を検討してください。

③PIRセンサー
人感センサー搭載の機種は、汚れていると人体感知ができなくなります。そのため、センサー部分の清掃が必要です。

常時録画には向いていないが防犯効果は期待できる

ソーラーパネルによる充電式のため、防犯カメラのように常時録画には向いていません。

動き検知機能によりその時にだけ録画を行うのが一般的です。赤外線センサーによる夜間監視も可能なため、不審者の監視など防犯に役立つ機能が搭載されています。

電源の消費などからも常時録画にはあまり向いていないため、動き検知機能にて動きがあった場合のみ録画するような使い方がおすすめです。

カメラ本体盗難対策が必要

小型で省スペースに置いているソーラー方式の防犯カメラであれば、場合よっては防犯カメラそのものが盗まれるという可能性もあります。

メリットでもある配線不要に関係して設置が簡単な分、取り外しも簡単なことが多いので、防犯機器そのものが盗まれるというリスクがあります。

手が届くような場所(柵に登れば簡単に手が届くような場所を含む)に設置するのは避けましょう。

Wi-Fiやインターネット環境を必要とするケースが多い

ソーラー式防犯カメラはWi-Fi機能がついているものが多いという点です。

Wi-Fiの場合には容易に他人に映像が見られないように対策する必要が発生してきます。ソーラーカメラに限った事ではありませんが、IDやパスワードなど、初期設定で利用しないように注意が必要です。

又、インターネット環境に問題が無い場所では関係のない話ですが、ソーラー付きカメラを必要とするケースでは電源がないなどの劣悪環境での設置も予想されます。

これは、電源がない場所でも設置できることからも、人気の少ない場所、山の中、工事現場など、防犯カメラを設置する為のインフラ環境の悪い場所に設置するケースが多くあります。

これにより、遠隔監視を目的とした場合には、電源が必要になるインターネット環境の整備が難しいため、Wi-Fiなどのインターネット環境などにも考慮が必要になる事が多くあります。

単純に録画のみの場合であれば問題は有りませんが、遠隔監視を行う際にインターネットの事も考慮に入れる必要がでてきます。

せっかく電源不要で設置したカメラも遠隔監視が出来なかった、などというケースも発生してしまう為、電波状況や、SIMカード付などの別途環境が必要になる事もありますので総合的に考えておく必要があります。

まとめ

ソーラー防犯カメラは一般の防犯カメラと異なり、コードレスで設置工事不要ですので賃貸など壁に穴をあけられない場所でも設置可能であり、太陽光によって電力給電するので電源不要で使用可能です。

しかし、天候や場所によって動作が不安定になる可能性もあり、通常の防犯カメラに比べると劣る部分もあります。

①電源がない場合には有効

②停電などの影響を受けにくい

③比較的設置場所を選ばないので設置がしやすい

④電気料金がかからない

⑤日照時間などの影響を受けるので、雨が続くと利用不可になる場合有

⑥カメラ及びソーラーパネルの維持管理が必要になる

⑦常時録画では電源消費も多くなるので動作検知機能にて録画をする方がよい

⑧カメラ本体を盗まれないように盗難対策が必要

⑨設置場所と遠隔監視の関係ではインターネットの確保やセキュリティ面の注意が必要

一昔前まではソーラータイプのカメラは敬遠されることが多かったのですが、などの発展や、ソーラーパネルの性能向上などもあり、選択肢の一つとしては良いと思われます。私自身もソーラーパネルで設置したカメラは稼働できていない期間があったり、メンテナンスが多くいるなど経験してきました。良い条件がそろっている場合には非常に効果的でSDGsの観点からも良い商品ではないかと感じています。