対処法1: NTPサーバーを使用する
NTP(ネットワーク・タイム・プロトコル)サーバーを使用して時刻を補正する方法です。
インターネットに接続している環境であれば、公共のNTPサーバーを利用して自動的に時刻を同期させることができます。
- 代表的なNTPサーバーのアドレス:
- ntp.nict.jp(独立行政法人情報通信研究機構)
- time.windows.com(WindowsのデフォルトNTPサーバー)
設定方法は、防犯カメラやレコーダーの設定メニューからNTPサーバーのアドレスを入力し、自動同期を有効にするだけです。
対処法2: GPSユニットを使用する
インターネット接続がない場所でも時刻を正確に保つために、GPSユニットを使用する方法があります。
GPS信号を受信して時刻を定期的に補正することで、高精度な時刻同期が可能です。
- 屋外での使用が推奨されます。
- GPSユニットをカメラやレコーダーに接続し、設定メニューからGPS時刻補正を有効にします。
対処法3: 高精度タイムサーバーを使用する
より高い精度が求められる場合は、専用の高精度タイムサーバーを導入する方法もあります。
オシレーターやGPSを搭載したタイムサーバーを利用することで、ネットワーク全体のデバイスと正確に時刻を同期できます。
- 例として、カシオやセイコーなどが提供する高精度タイムサーバーがあります。
- 導入後は、防犯カメラやレコーダーの設定メニューからタイムサーバーのアドレスを入力して同期します 。
実際の設定例
- NTPサーバーの設定
- 防犯カメラの設定メニューにアクセス。
- 「時刻設定」または「NTP設定」オプションを選択。
- NTPサーバーのアドレス(例:ntp.nict.jp)を入力。
- 自動同期を有効にして保存。
- GPSユニットの設定
- GPSユニットをレコーダーに接続。
- 設定メニューから「GPS時刻補正」オプションを選択。
- 自動同期を有効にして保存。
- 高精度タイムサーバーの設定
- タイムサーバーを導入し、ネットワークに接続。
- 防犯カメラやレコーダーの設定メニューにアクセス。
- タイムサーバーのアドレスを入力。
- 自動同期を有効にして保存。
まとめ
防犯カメラレコーダーの時刻ずれを防止するためには、NTPサーバー、GPSユニット、高精度タイムサーバーの活用が有効です。
これらの方法を適切に設定することで、正確な時間情報を保ち、信頼性の高い防犯システムを構築することができます。
この記事の制作者
粂井 友和
システム警備を提供して20年以上、お悩みを解決したお客様5,000件以上のSATで責任者を務めています。
防犯カメラや防犯センサーなどを活用した防犯システムを、様々な状況に適した形でご提案します。
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